【これから新生児科で頑張る人へ】NICUまずはこれを勉強しよう!

NICUこれだけ勉強すれば大丈夫

こんにちは、ちえのわです。

新生児集中治療室(NICU)へ配属(異動)になった看護師のみなさん、

悩む看護師

悩む看護師

今まで大人相手にやってきたことは通用しないよね・・・どんなことを勉強していくべきなんだろう?

と悩んでいる方が多いのではないでしょうか?

NICUでは、成人では当たり前だったことが当たり前ではなくなることがよくあります

そのため、仕事に慣れるまでの間に並行して新生児看護の勉強をしておくことが必要です!

新生児に関して勉強してほしいことはたくさんあるのですが、元NICU看護師としてこれだけは最低限知識をインプットしてもらいたいことを紹介しますので、関連書籍も合わせてチェックしていきましょう

この記事をおすすめしたい方
  • 新生児集中治療室(NICU)でこれから働く予定がある
  • 新生児看護の知識が足りないと感じている
  • 新生児についてどのように勉強していくべきかわからない
  • 新生児看護の勉強に役立つ教材が知りたい

新生児科(NICU)でまずはこれを勉強しよう!(絶対役立つ)

新生児科で働くうえで、これだけは勉強してもらいたいことはこの4つです。

  • 新生児(早産児)の呼吸
  • 胎児循環から新生児循環への移行
  • 早産児で起こりやすい疾患

ひとつひとつ紹介していくので、ぜひ順番に見ていってくださいね。

新生児(早産児)の呼吸

成人において呼吸循環の知識は重要なのと同じように、NICUにおいても呼吸循環は必須科目です。

NICUに入院してくる早産児の呼吸の特徴は大きく2つあります。

  • 肺の成熟が不十分
  • 呼吸中枢の成熟が不十分

肺の成熟は妊娠してから生まれる直前まで長い時間をかけて進み、正期産(在胎37週移行)になってようやく外の環境で適応できるようになります

早産児の場合、出生した週数が早ければ早いほど、成熟しきる前に生まれてきてしまうために肺胞が著しく少ない、小さい状態にあります。

新生児肺の説明

また、肺胞がガス交換をするためにふくらむには肺サーファクタントという表面活性物質が肺のⅡ型上皮細胞で分泌される必要がありますが、在胎35週未満の早産児では肺サーファクタントの分泌も乏しい状態です。

ちえのわ

ちえのわ

肺サーファクタントのない肺胞は表面張力が大きいから、小さくなろうとして潰れている状態。

サーファクタントが十分にある肺胞は表面張力が小さくなって、膨らむことが出来る=換気が出来るってことだね!

つまり、肺胞が小さく育っていない+肺をふくらませるサーファクタントが足りない=肺でのガス交換が自力で出来ないということになります。

そうすると出生後に自発呼吸が出来ずに呼吸が停止、Spo2(静脈内酸素飽和度)が低下、徐脈になり蘇生(NCPR)を要する状態となります。

ちえのわ

ちえのわ

週数が早ければ早いほど蘇生が必要になるため、出生後状態を瞬時に確認し、挿管やバッグバルブマスクを実施します。

判断が遅れると命に関わる大事な局面です。

呼吸中枢の成熟というのは、新生児領域ではへーリング=ブロイエル(Hering Breuer)反射が働いていることを指します。

ヘーリング=ブロイエル反射は呼吸調整機能の末梢性化学性反射の1つで、ざっくり説明すると「呼吸が勝手に止まらないように息を吸ったり吐いたりする動きを無意識にするための反射」です。

肺にある受容体が肺の伸び縮みを感知して、伸びきる前に縮み、縮み切るまえに伸びることによって自発呼吸が行われます。

早産児ではこの反射が上手く働かず、呼吸が長く止まってしまう(無呼吸発作)ことがあり、低酸素血症の原因になります。

ちえのわ

ちえのわ

無呼吸発作が多い早産児には背中や足底を刺激して呼吸を促したり、各種呼吸器を使用して自発呼吸をサポートします。呼吸器に関しては今回は割愛します!難しいので!

胎児循環から新生児循環への移行

続いて循環についてですが、胎児と新生児では出生を境に循環動態が変化することを知っていますか?

新生児循環のキーワードはこの4つです!

新生児循環の解説

胎児循環の要は母体の胎盤と胎児を繋ぐ臍帯動脈(静脈)ですが、出生と同時に臍帯を切るタイミングで瞬間的に新生児循環に切り替わります

大きく息を吸い込み、生まれて初めての泣き声をあげることで肺が広がりガス交換が始まると、それまで使われていなかった肺動脈(静脈)への循環血液量が増加し、右心⇛肺静脈⇛肺⇛肺動脈⇛左心⇛大動脈という成人と同様の循環へ変化します

その過程で血圧やSpO2の変動により卵円孔と動脈管が閉鎖しますが、早産児の場合には出生後の呼吸状態が悪いと閉鎖不全になる場合があり、新生児循環に悪い影響をきたすことがあります。

ちえのわ

ちえのわ

動脈管閉鎖不全は動脈管を結紮する(縛って血流をなくす)手術を行う場合もあります。病棟で行う手術は緊迫感満点・・・!

早産児で起こりやすい疾患

早産児で出生後に起こりやすい疾患を一部紹介します。

ちえのわ

ちえのわ

疾患といっても大人と違って、生育が間に合わなかったところが適応障害のように現れる、っていうイメージだよ!

早産児で起こりやすい疾患

呼吸器系疾患

  • 呼吸窮迫症候群(RDS):サーファクタントの不足によって換気障害が起こり呼吸促迫が起こる
  • 新生児一過性多呼吸(TTN):第一啼泣が弱く肺の中の水が残って呼吸促迫が起こる
  • 肺低形成症:肺胞、肺葉などの数や大きさが不十分で育ちが遅い

循環器系疾患

  • 肺高血圧症(PH):肺低形成やその他呼吸障害で低酸素血症になると肺血管が収縮し、心負荷が増強したり体循環血液量が減少する
  • 動脈管開存症(PDA):生後48時間以降も動脈管が閉鎖しないことで肺循環血液量が減少し低酸素血症や臓器不全になる
  • 壊死性腸炎(NEC):循環不全などで腸管の血流が低下し壊死する。一時的に人工肛門を必要とする

その他にもたくさんの疾患があるので、一つ一つ覚えていきましょう。

学校の教科書には書いていない疾患も多数あるため、次で紹介する参考書を購入して学習するのがおすすめです!

【決定版】使ってよかった新生児科参考書(愛用品紹介)

今まで紹介してきたことについて勉強するには、参考書の購入がかかせません。

なぜなら大学や専門学校で使った教科書には、これらのことが詳しく載っていないからです!

新生児科の参考書は他科に比べて少なく良いものを探すのも大変なので、まずはこれを読んでみてください。

新人時代に非常にお世話になった一冊です。

オールカラー・図や絵がたっぷり使われている・わかりやすい言い回し、と初心者にもとっつきやすい見た目でありながら、まず覚えておきたい基本的なことが網羅されている点が素晴らしいです。

「家族への説明にも使える!」と書かれており、1つ1つの疾患について家族への説明文(超やさしい言い回し)→看護師向けのテキスト(これもやさしい)という順番で書かれています。

ちえのわ

ちえのわ

家族用、とはいうものの、非常にわかりやすく書かれているので、看護師向けテキストが難しいときに先に読むことでより理解が深まります。

少しさらっと分かってきたかも?というタイミングで並行して読んでいくと良いのがこちら

さっきとうって変わって、可愛らしくない見た目なのですが専門書らしくて良いですよね。

持ち運びできるB6の小さなサイズで、仕事中に分からないことをすぐに確認するのに役立ちます。

元々医師用の参考書のようで、疾患を網羅しているのはもちろん、標準的な治療方針も示されているのが特徴です。

NICUにいると専門性が高すぎて、先生の治療方針や何考えているかわからなくなることがよくあるので、グリーンノートを読んでおくことで治療への理解を深めることが出来ます

また、多くはないですが呼吸器やサーファクタント投与などの専門手技についても触れているので、サラッと知っておくのには良いと思います。

ちえのわ

ちえのわ

本当にバイブル!付箋で追加情報を書き足したり、直書きしたりして育てていました。今は後輩に活用されている(はず)。

まとめ:良い教材をゲットして焦らず勉強しましょう

いかがでしたか?聞いたことのない医療用語がたくさん並んで「もうお腹いっぱい・・・」となってしまったかもしれませんが、1つずつわかることが増えると楽しいものですよ。

今回参考書は2種類しか紹介しませんでしたが、ジャンル別に参考書を紹介する記事も書いていけたらなと思っていますので、それまではぜひ紹介した参考書を読んでみてくださいね~!

ちえのわ

ちえのわ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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