こんにちは、ちえのわです。
これから看護師として頑張っていこうとしている皆さん、どの科で働きたいか考えていますか?
もしもあなたの働きたい病院に新生児集中治療室(NICU)があるなら、ご縁があってNICUで働くことになるかもしれません。
もしくは、「子どもや赤ちゃんが好きだから、小児科やNICUに興味があるなあ~」と思って希望してくれる方もいるかもしれませんね。

ちえのわ
わたしはもともと助産師になって産科で働きたいと途中まで思ってたけど、挫折して一般病棟に行こうとしてたところをNICUに拾われた!
様々なきっかけで「新卒NICU看護師」の称号を手に入れるかもしれないので、今回は新卒からNICUで3年間働いたわたしがメリットについてお伝えします!
- 就職先への配属希望に悩んでいる方
- 子どもの看護に興味がある方
- NICUの看護師になるメリットを知りたい方
新卒から新生児科(NICU)看護師になるメリット
新卒からNICU看護師になるメリットは5つあります。
- 新生児にしかない疾患や治療の知識を得られる
- 成人に比べ非常に小さな体に対してケアをする繊細さや集中力が得られる
- 挿管、人工呼吸器管理の経験が積める
- 家族との関わりを大切にすることが出来る
- 小児への抵抗感がなくなりやすい
ここから1つ1つ解説していきます!
新生児にしかない疾患や治療の知識を得られる
どの診療科に配属されても勉強は必要になりますが、NICUに配属された場合は新生児独自の疾患や治療の知識を得ることが出来ます!
新生児に関する知識はNICUに配属されないと得られないものも多く、自分の知識により専門性をもたせられます。
看護師全体でみてもNICU看護師は人数が少ないので、新生児を看護することが出来ることはあなたのステータスの1つになってくれます。

ちえのわ
わたしもNICU経験があったから、転職先でも小児のことは安心して任せてもらえている気がします!
より専門性を高められる新生児集中ケア認定看護師という資格は、NICUでの実務経験を3年以上必要とするのでNICUに配属されたらステップアップを狙うのも良いと思います!
NICUで必要な勉強についてはこちらで詳しくまとめているので読んでみてくださいね。
成人に比べ非常に小さな体に対してケアをする繊細さや集中力が得られる
新生児の体は大人に比べて小さいです。
正期産で生まれても身長50cm・体重3000g程度なので、早産児になればなるほどその体格は小さくなります。
2018年には日本でわずか268gの男の子が生まれ、当時男の子としては世界最小だったそうです。
268g≒さつまいも1本、キャベツ1/4個 くらいと想像できないほど小さいです。

ちえのわ
268gは本当に群を抜いて小さいです。
ただほとんどのNICUで500g未満の赤ちゃんは受け入れているので、はじめて見た時は本当に衝撃でした。
「小さすぎて怖い」「触ることなんて出来ない」って思いました。
もちろん、配属してすぐは2~3000gくらいの新生児をみることから始めるので過度な心配はいりませんよ!
毎日関わる中でだんだんと慣れていき、次第に体重が小さい子にステップアップしていきます。
体重が小さければ小さいほど全てのパーツが小さいので、体温測定ひとつ取っても愛護的に行い出来るだけ短時間で行うことが大切です。

ちえのわ
保育器に入っていると、長時間のケアは体温低下や呼吸状態の悪化につながるからだめよと口酸っぱく言われたものだ・・・
そうしたケアが出来るようになれば、新生児だけでなく小児や成人に対しても丁寧な関わりが出来るようになりますよ。
挿管、人工呼吸器管理の経験が積める
早産児は生後すぐに経口挿管し、人工呼吸器管理を開始しその後も1~2ヶ月継続する場合もあります。
日常的に人工呼吸器にふれることになるので、
- 病棟での挿管/抜管の介助
- 人工呼吸器使用中の呼吸状態の観察
- 人工呼吸器の設定や波形のチェック
- 挿管中の体位変換
- 閉鎖式気管内吸引(トラックケアを用いる)
これらの知識や経験を自然に積むことが出来ます。
一般病棟ではなかなか挿管の場面に出会うことがないので、物品や人工呼吸器に触れておくというのは成人病棟に行っても役立ちます。
家族との関わりを大切にすることが出来る
NICUでは家族支援(ファミリーケア)が非常に大切です。
NICUの業務内容をまとめた別記事でも紹介していますが、NICU看護師の役割の1つとして「両親に育児技術を身につけてもらう」というものがあります。

ちえのわ
いつまでもNICUにいるわけではないから、お家に帰っても家族だけで安心して暮らしていけるようにサポートが必要だね!
そのため、家族と顔を合わせて話す時間や相談に乗る時間がかなり多く、関わりも深くなります。
「家族は今、どのくらい沐浴や授乳が自立して出来ているのか」「面会の頻度が少ないが体調や仕事の忙しさはどうか」「経済的、社会的に問題なく退院しても大丈夫な環境か」というのを常々気にかけて接していくことが重要です。
今小児科で働いていますが、付きそいや面会のご家族とのコミュニケーションが難しいと悩むスタッフも多いです。

ちえのわ
なんなら家族と話すほうが好きだな~とわたしは思っちゃいます。
お子さんの病状の話をしてみたり、きょうだいの話をしてみたり。
産後まもないお母さんなら、体調を気にかけてみたり授乳で悩みがないか聞いてみたりと話題がつきない!
家族の健康状態を自然に気にかけることが出来れば、コミュニケーションも円滑になり、信頼関係も築きやすいでしょう。
小児への抵抗感がなくなりやすい
転職して一般病棟(小児科も混合)に来てみて分かったのは、
小児への関わりが苦手・やりたくないと思っているスタッフ多すぎ問題
今までは小児と関わることが当然の環境にいたので、正直すごくギャップを感じましたね。
どんなところが苦手なのかスタッフに聞いてみると
- 体が小さくてケアが怖い
- 症状を表現してくれないからわかりにくい
- 泣いてしまうとどうしようと思う
- 泣いたり暴れたりして検温やケアが出来ない
など、小児への関わりで困ることがたくさんあるようです。
中には小児の受け持ちをしたがらない人もいるほどで、苦手意識が深刻です。
その点、NICUでの経験があれば「そんなのいつものことだし」「泣いたらあやせばいいだけ」と思えるので、まったく問題にならないです。
そしてそんなあなたは病棟でとっても重宝されることでしょう。

ちえのわ
転職して1年足らずですが「ちえのわさんがいるから、小児の入院は大丈夫だね!」と言ってもらえて嬉しいです!
でも早く皆の苦手意識を取っ払いたい・・・
まとめ
いかがでしたか?あらためてメリットはこの5つになります。
- 新生児にしかない疾患や治療の知識を得られる
- 成人に比べ非常に小さな体に対してケアをする繊細さや集中力が得られる
- 挿管、人工呼吸器管理の経験が積める
- 家族との関わりを大切にすることが出来る
- 小児への抵抗感がなくなりやすい
こんなにメリットがあるなら、NICUに行ってみてもいいな?と思ってくれる人が1人でもいたら嬉しいです!
今回紹介したことはもちろんのこと、NICUにはたくさんの可愛い赤ちゃんがいて、大きく育っていく過程を継続的に見守ることはNICUでしか出来ない体験だと思っています。
わたしは結婚を機に転職しなければならずNICUを離れましたが、今でも近くにあるならもう一度働いてもいいなと思える部署でした!
この記事が参考になれば嬉しいです。

ちえのわ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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