新生児集中治療室(看護師)の業務紹介【日勤編】

NICU看護師のスケジュール

こんにちは、ちえのわです。

これからNICU(新生児集中治療室)で働くことになる看護師の皆さん!

悩める看護師

悩める看護師

NICUで働くことになったけど、1日の流れがイメージできない!NICUの看護師さんはなにしてるんだろう?

と疑問に思っている方も多いのではありませんか?

知り合いにNICU看護師がいなければ、あまりNICUの中の話を聞く機会もありませんよね。

そんな方に向けて、元NICU看護師のわたしがNICUでどんなふうに働いていたか、1日のスケジュールを紹介します!

一例として参考にしていただけたら嬉しいです!

こんな方におすすめ
  • NICUで働いたことがない人
  • 1日の業務の流れをイメージしたい人
  • 業務内容から勉強しておくべきことが知りたい人

NICUに関する過去記事はこちらからも読めます。

NICU(新生児集中治療室)看護師のシフトや勤務形態は?

NICUも勿論一般病棟と同じく交代制勤務になります

ちなみに、前職のNICUはこんなところでした。

  • NICU15床、GCU15床の計30床
  • 看護師の人数は60人弱
  • 看護提供体制は最大3:1(患児3人に対して看護師1人)
  • 休日は4週8休の固定休日性

NICUでのシフト1例

1ヶ月に休みは8日、夜勤は5~6回程度ありました。

夜勤明けの翌日は必ずお休みでした。

個人的には、夜勤もう少し減らないかな~

4週8休だけど、もう少し休み増やしたいな~と思っていました。

NICUの勤務形態と勤務時間

これらも職場によって多少異なる部分ではありますが、一例として紹介します。

  • 日勤:8:00~16:45
  • a勤:8:00~21:00
  • 夜勤:20:30~翌9:00

a勤務は勤務時間が13時間(内1時間半休憩)と長く、夜勤は12時間30分(内1時間半休憩)と短いのが特徴です。

NICUでは夜間もこどもたちのお世話がひっきりなしに続き休憩も長くは取れません

最大30人のお世話を夜間は8人で行い、2人ずつ休憩に入ってしまうとその間はかなり手薄になってしまうからです。

夜勤の負担がより大きいことから勤務時間をこのように調整しています。

ちなみに夜勤のスケジュールはこちらから見れます⇩

NICU(新生児集中治療室)の業務スケジュール

ここまでで勤務形態について理解していただいたところで、本題のタイムスケジュールはこちらです!

ルーチンワーク、看護ケア、育児ケアの3種類に業務を分類してまとめてみました。

日勤のタイムスケジュール

日勤帯は看護師の人数も多く、人出のいる処置やケアをまとめて行いつつ家族の面会対応もあり忙しい時間帯でもあります。

このような予定に加え、入院や手術などもさばいていきます。

日勤スケジュール

ルーチンワーク

まず朝来たら朝礼後の申し送りを受け、不足している情報を収集します。

新生児は点滴や栄養の指示が細かく指定されているので注意が必要です

看護師だけでなく薬剤師ともチェックして、誤った指示が出ていないかを入念に確認していました。

例えば点滴の場合、薬品それぞれに体重(kg)あたり◯◯mgまで投与してよいと決まりがあるため、薬品を1バイアル使わずに生理食塩水や注射用水で希釈(薄める)してから使用します。

例)セフトリアキソンナトリウム1g1Vを生理食塩水100mlで溶き、そのうち1ml(10mg)を静脈内投与する

また、基本的にはメインの輸液は24時間持続で使用しますが、その量も1日で50ml程度のこともありかなり微量です。

例)メインの輸液50mlの内訳が、生理食塩水10ml、10%グルコース20ml、20%グルコース10ml、50%グルコース5ml、ビタメジン5mlとなる

栄養指示も、修正週数や体重によって回数や1回量が細かく決められています。

出生後も在胎週数を引き継いで換算し、「今お腹の中にいたら何週何日か」をわかりやすくする指標。

例えば、23週0日で出生した後3ヶ月(12週間)経過した場合は修正35週0日となる。

修正週数で表すことで体格や体重増加の目安、心肺機能の成長の目安になる。NICU内で共通認識が取れる点でも便利。

基本的には早産児も修正40週0日前後(本来の出産予定日)での退院を目指す事が多い。

低体重のためコンスタントな体重増加を目指したい場合は1日8回・◯◯mlと指定され、経管栄養や哺乳を行います。

8回哺乳の場合は、24時間÷8回=3時間おきの決まった時間で行います。

体重がある程度増えるとそれに合わせて栄養量も増加していき、最終的に自律哺乳(泣いた時に飲める量を飲ませる)に移行します。

自律哺乳に移行する理由は、本来自宅ではそれが普通であり(わざわざ時間決めて飲ませることはない)、赤ちゃんにとってもそれが最も欲求を的確に満たしてくれる形だからです。

指示をバッチリ確認したら、当日退院する患児の書類整理や看護記録の入力等事務作業も行い、予定通り送り出せるように準備します。

看護ケア

NICUでは早く生まれれば生まれるほど、体格が小さければ小さいほど、呼吸管理が必要になります。

  • 人工呼吸器:経口で気管挿管し、肺に空気を押し込んで陽圧換気をする
  • n-CPAP(シーパップ):鼻に専用のマスクをつけて、吸気の時に空気の圧をかけて肺を広がりやすくし呼吸を楽にする
  • ハイフローネーザルカヌラ:形は通常のネーザルカヌラと同様+酸素濃度が調整できる+高流量が流せる
  • ネーザルカヌラ:1/8L/minの微量投与が可能
  • 気管切開:頸部に気管切開孔を空け、人工呼吸器管理や酸素チューブによる酸素投与が出来る

こうした呼吸管理が必要な場合、人工呼吸器を付けたまま清潔ケアや体位変換等を行います

成人であれば看護師の指示に従うことができますが、赤ちゃんはたとえ気管挿管されていても自由に動こうとします。

すると気管チューブの挿入長が変わってしまったり、事故抜管のリスクが高まってしまい大変危険です。

そのために、2人1組となって1人は赤ちゃんをホールディング(包み込み)し安全にじっとできるよう支援して、もう1人が必要なケアを行うことが多いです。

また、人工呼吸器やn-CPAPを使用していると、気管内や口腔内に痰が溜まり換気効率が低下したり、無気肺のリスクがあるため、必要なタイミングで吸引も行います。

吸引はいずれも侵襲性の高いケアであり、短時間で確実に終えることが重要です。

気管内吸引の目安は一連の動作を1回5秒、口腔内吸引も1回5秒で行っていました。

それ以上は酸素化の悪化や徐脈を招く恐れがあったためです。

NICUにいて、やるの怖いな~と思う処置の一つでした。バイタルサインの変動に直結するので、呼吸器の設定を調整しながら行うこともあり、難易度も高いです。

始めは先輩についてもらいながら手を震わせながらやっていました。

育児ケア

12時をすぎると両親が面会に訪れます。

面会中は様々なスケジュールの調整をする唯一のチャンスで、退院調整やICの日を設定しスムーズに医師と家族を繋げます。

面会時間のメインは家族への育児指導です。

NICUでは出生直後から赤ちゃんと離れ、大きくなるまではほとんどの育児を経験出来ずに過ごすため、看護師から育児を学びます。

おむつ交換、哺乳瓶での哺乳、直接授乳、沐浴、はたまた抱っこの仕方まで全面的にサポートします。

勿論NICU看護師も最初は初心者!先輩の手技を見て学び、繰り返し行うことで上手に出来てきます。

この過程を経ることで、両親が上手になる過程をさらうことができ、うまく出来ないときも共感することができます。

始めはおぼつかなかった手際も徐々によくなり、看護師の助けがなくても自立して出来るようになる過程を見守り成長を承認・感謝しながら関わっていくことが大切です。

また、面会に来るのはお母さんだけのことが多く、お父さんは週末だけ、といったように両親で育児手技の獲得に差が出てしまいがちです。

こうした差は、お父さんに「自分は妻より出来ないし、妻に任せよう」という気持ちに繋がってしまうことがあり、お母さんの負担が増えてしまうという不本意な結果になってしまいます。

そのため、週末はお父さんにしっかり育児練習を積んでもらう、退院間際には面会頻度を上げてもらうなど、両親がともに自身をもって退院できるように関わっていきます

看護師

看護師

まだ保育器に入っている赤ちゃんは抱っこも哺乳もできないんじゃない?両親はどう赤ちゃんとの時間を過ごすんだろう?

と思われた方もいるのではないでしょうか。

確かに、保育器で過ごす赤ちゃんは哺乳や沐浴はできませんし小さい体のおむつ交換は1人では怖くて難しいでしょう。

そのため、保育器に入っている時期では家族と赤ちゃんのふれあいや思い出つくりを重要視します。

  • まずは触れてみる:保育器の小窓から赤ちゃんの指や背中に触れ体温を感じる
  • 持ち上げてみる:看護師と一緒に両手で持ち上げ、体重を感じる
  • おむつ交換:看護師が呼吸器がずれないように赤ちゃんの体を支え、一緒におむつを変える
  • 体をふく:温かいコットンで背中や腕などふきやすい部分をふく
  • 写真を撮る:赤ちゃんと両親の写真を撮り、成長を実感する

このような関わりを通して、

両親

両親

今日はこんなことをしてあげられて嬉しかった!

前来たときより大きくなっていたし皮膚もしっかりしてきた!

というように我が子の成長を実感させ、親としての役割を少しでも満たせるようにします

その他にも、赤ちゃんの成長に不安を感じる両親も多いため傾聴や適切な情報提供も重要なケアになります。

まとめ

新生児集中治療室(NICU)の業務について少しでも理解が深まったでしょうか?

NICUの子どもたちは医療必要度が高く、看護ケアと育児ケアの両方を必要としています。

また、ご両親への関わりや指導も大きなウエイトを占めており常に多重業務を行っています。

けしてゆったりした現場ではありませんが、それでも頑張れるのは子どもたちが癒やしをくれていたからかなと思います。

これからNICUで働く看護師の皆さんはぜひ頑張ってください!

ちえのわ

ちえのわ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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